戌(=犬)はお産が軽く、一度にたくさんの子犬を産むことから、昔から安産の象徴とされてきました。
安定期に入る妊娠5か月目、最初に迎える戌の日に神社へ安産祈願のお参りをするイベントを「戌の日参り(帯祝い)」と、昔からの慣習としてあります。
ちなみに安産祈願する方は全体の88.2%、約9割だそうです。
加えて、戌の日に行う方は約6割とのことです。
聞いたことはあったけども全然わかりませんでした。
私の実体験、内容を紹介するのと、干支のおもしろい話をさせてもらいます。
いつ?
一般的にいつかと言われると妊娠5ヶ月(20週)経過、いわゆる安定期になってから最初の戌の日と言われています。
戌の日はネットで検索すると直近もしくはその月、年でわかるので心配入りません。
とはいえ、嫁さんもまだ産休でもないので最初のこの戌の日でないとー!!と、厳格に行うものイベントでもないと思います。
ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いー
いぬは11番目の干支になります。実は日ごとにも割り当てられているそうです。干支によって12日に一度、戌の日があり、この日に安産祈願をします。
六曜によって6日に一度「大安」や「仏滅」があり、こだわりがある方は大安の戌の日を選ぶ方もいるそうです。
こんなことを気にしだすとキリがないと思うので私はあまり気にしなくていいと思います。まずは体調が安定している日、お互いの都合がいい日がいいと思います。せっかくのことなので夫婦で行くことをお勧めします。
場所
神社でも寺でもわりとどこででもできます。
私たちの福井でも神社はいっぱいありますし、成田山でもしてくれます。大体、神社なイメージです。
ちなみに私は神明神社で行いました。結婚式が神明神社で、まーそんな縁もあったということで。
まーここ福井なんで、車移動だと思いますし、自身がアクセスが良くて駐車場がある神社、寺を見つけてください。
以後、神明神社の内容で載せておきます。
服装
当日の服装は正装はいらないです。無理せず、お腹が少しでも楽な服装がいいです。
一応、神聖な儀式なのでラフすぎたり、サンダルなどは避けた方がいいかもしれません。
体調が安定している妊婦さんはマタニティフォーマルもおすすめです。
私は普段着でしたし、ジーパンです。クロックスだけ避けました。
かかる料金
大変無礼な表現かもしれませんが、大きく分けると2パターンあります。
- 無料
- 有料(初穂料あり)
2つの違いとしては安産祈願、御祈祷をしてもらうかです。御祈祷をしてもらうと有料になります。個人でお参り、参拝して安産祈願をするのは無料です。お守りを買うくらいでしょう。
初穂料(玉串料)ありはお気持ちですが、個人の方は5,000円よりお願いしますとのことです。
熨斗袋・封筒に入れてお持ちいただく場合は「初穂料」(はつほりょう)または「玉串料」(たまぐしりょう)と書き、その下にお名前をお書き下さい。
・岩田帯
戌の日では伝統的な帯として、岩田帯があります。妊婦帯の一種でいわゆる「さらし」です。
西松屋、アカチャンホンポ、ネットで1000円ほどで買えます。
神明神社では腹帯は持ち込みでした。他の神社では授与されるところもあるようです。
社務所、申し込み時に預けます。
所要時間
受付〜祈祷で約1時間でした。
平日のお昼前、11時頃に行ったのですが前に2組安産祈願をされていました。戌の日ってみんな知っているんですね!平日は電話予約などはないそうです。
0776-24-2210
受付した後は、靴を脱いで、中のホールで待機していました。待機中、うちらの時間帯で新車の安全祈願に来た夫婦と一緒に神殿に案内され、一緒に祈祷をあげてもらいました。腹帯(さらし)が御神前にお供えされた時が神々しく見えて面白かったです。
終わりに授与物一式を受け取りました。安全祈願の方らはそのまま外の車のところへ行ってお祓いされていました。
神明神社授与物
- 安産祈願の神符
- 安産お守り
- 御朱印
- 神饌
- 福米
- お戌様の人形
預けたさらしに神明神社の御朱印が押されていました。お米は2合分ほどだったと思います。
神饌とは神様へ捧げたあとのお菓子なのでありがたいものです。
つれづれとかセンスいいです!これ好きなんすよー、美味しいので知らない方は是非食べて欲しいです。
1,165円、送料無料でつれづれ4個と抹茶ラングドシャ2枚とちょっと食べたい時ちょうどいいです。ポイント利用でポチしたことあります、本当うまいんすよ。
干支のおもしろい話
干支(えと)は12種類あるのはご存知ですか?あの年賀状で毎年変わる動物のやつです。
12種類がずっとローテションしています。ちなみに私は全部言えません。
ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いー
干支にまつわる物語はすごく面白いのでよかったら調べて見てください。ここでは簡略したものを記載しておきます。
ある日のこと、神様がこう言いました。「1月1日、元旦の朝に挨拶に来た12番目までを毎年交代でリーダーで仕事をしてもらう」と。
動物たちは私こそが一番になろうと前日の夜、当日早朝からと神様のもとを目指します。牛は自分が遅いことを知っていたので前日の夜から歩き始めました。
ずる賢いねずみは牛は前日の夜から歩くだろうと予想をしていたので牛の背中に乗って一緒に出発しました。
前日の夜から出発した牛は他の動物より早く神様のところに着きましたが寸前のところでねずみが飛び出し挨拶をしたことから、ねずみ、牛と順番になったそうです。
牛は2番目になってしまいましたがそんなことを怒ることなく、2番目だったから満足だと思ったそうです。めっちゃいい話!!
虎は神様の話が噂程度で思っていたので半信半疑で参加したそうです。でも本当だったら恥をかくと言うことで向かって、結果としては3番になったそうです。
うさぎは4番目になりますが他の動物が休憩している間もぴょんぴょん進んでいたらこの順番になったということです。
龍(たつ)とへび(巳)は同じくらいで神様の元へ辿り着いたそうですが、この業界、へびからすると龍は空を飛べるほどに修行を積んだ大先輩にあたるそうで、先輩に譲ったそうです。体育会系です。
昔から仲が悪いことを犬猿の仲と言われます。猿といぬの間に鳥が入っているのはこの両者の喧嘩の仲裁をしたことが理由と言われています。
最後に着いたのがいのししなのですが、実は一番最初に到着していたはずでした。が、真っ直ぐにしか走ることができない、猪突猛進のため、通り過ぎてしまいました。スピードを落としつつ、真っ直ぐ神様のところに向かっている間に他の動物たちが挨拶をし終え、結果として12番目になったそうです。
いろんな説がありますが、選ばれなかった動物として13番目のエピソードもあります。外伝です。
外伝
カエル説、イタチ説、ねこ説。
カエルは着いたけども13番目だったからとそのまま帰ったそうです。シンプル!!潔い。
イタチは何度も神様になんとかならんけとお願いしてみんなに内緒で毎月1日のことを『つ・いたち』と呼んでもらうことで納得してもらったと言われている説があります。
私たち、1日(ついたち)なんて当たり前に言っているのでいちばんすごいポジションを獲得したのではないでしょうか。
ねこは神様からの伝言を聞くイベント自体を忘れていて、ねずみにその内容を聞いたところ、その日は1月2日だとしゃっぱこかれたそうです。ねこが1月2日に神様のところに行ったところ、集会が終わっていました。他者からの情報はあてにしてはいけないということですね。
それ以降、ねこはネズミを憎たらしくなり追いかけるようになったと言われています。
うま、ひつじ、いぬは順当だったのか話には出て来ませんが、そこそこ説得力があって面白い話だと、個人的には好きな話です。
神明神社まとめ
- 安産祈願は必ず戌の日にというものでもなく、まずは体調優先し、都合の良い日時でOKです。
- 御祈祷をしてもらう場合は初穂料で5000円です。
- 受付時間:午前9時~午後4時
① 平日の日中は予約はないです。
② 土・日・祝日については社務所へご一報をお願いします(電話0776-24-2210)。午前10時から12時頃が混みます。感染症予防の観点から少人数でのご参拝にご協力をお願い致します。
尚、分散を目的とした予約となり、時間は多少前後いたしますことを了承ください。
お参り・参拝だけだろうと、御祈祷してもらうだろうと、お腹の中の赤ちゃんの発育と無事出産されることを願いことに変わりありません。