住まい

地鎮祭をしました。

地鎮祭とは

家を建てる前に行うそこそこ大きなイベントです。土地を守る神様にその土地を使用するのに許しをお願いし、また工事の安全を祈願する儀式として昔から行われている内容です。

家を建てる土地の四隅に青竹を立てて、しめ縄で囲んで祭場をつくり、神主を招いて自分たち(施主)、工事関係者が参加するイベントです。どんな内容かだったかをまとめておきますのでよければ参考にしてください。

開催のタイミング

工事が始まる前で、私の場合は田んぼだった場所に土を入れて埋めてある状態でしました。建築における縁起の良い日に行うことが一般的らしいですが、希望の日程がある方は前もって担当者と打ち合わせしておくと良いでしょう。冠婚葬祭などで使われる大安とかを参考にして決める事が多いそうですが建築の場合は十二直って暦注で建築吉日から取り決まることもあるそうです。

私は土地改良前にしました。

土を入れたばかりもあって、土地の隣接する空き地で許可を取り、その場にテント、祭壇を設置しました。別に建設地の真ん中で行う必要は無いようです。

日程的に工事に入るタイミングで私の誕生日があったので担当さんが気をきかしてくれてか誕生日に行う運びになりました。ちなみに赤口でした。

神式で行われるのが一般的なようです。私らの場合は結婚式を神社でした事があったのもあって2礼2拍手1礼、玉串のことはなんとなくわかっていたのでそんなに考えることはありませんでした。

当日、担当者さん、神主さんが流れを教えてくれますし、自分たちしか参加してないと思えばさほど気にすることはありません。

必要なもの、準備

  • 3万円
  • のし袋

神主さんへの謝礼、お金です。わたし達は3万円用意しました。

それにのし袋が必要です。表書きは「玉串料」「初穂料」と書き、名前は連名で書いておきましょう。高いのし袋もありますが、私はドラッグストアで98円のシンプルなものにしました。立派な袋もいいですが神様は中身の方が嬉しいはずです。

  • その他

御供物として、お酒、塩、米、昆布、するめ、野菜などがあります。

大体はハウスメーカー側で用意してもらうことが多いようです。その場合は1万円ほどは経費として取られていると思います。

謝礼の平均、一般的な金額は2万円、3万円らしいです。この金額も担当者さんに事前に確認しておくといいと思います。

おおまかな流れ

  1. お祓い
  2. 御供物
  3. 四方祓い
  4. 刈初(かりぞめ)の儀
  5. 穿初(うがちぞめ)の儀
  6. 玉串奉奠
  7. 乾杯

神主さんが来たところでざっくりした流れ、所作についての説明を受けます。

途中わからんくなっても教えてくれます。

お祓いをしてもらいます。頭を下げておけばOKです。

祭壇に神饌(しんせん)という名目の御供物をします。神主さんがしてるのを見ているだけです。

四方祓いの儀として祭場四方で紙吹雪をして、榊(さかき)の葉っぱで塩、米をすくって3回撒くことを横で付き人をしました。

なんか神の使いになった気分です。敷地を祓い清めます。

次に起工行事で刈初(かりぞめ)の儀、穿初(うがちぞめ)の儀として、わたし、工事責任者、神主さんでとある所作を行います。

わたしがまず草を刈る仕草をします。神主さんから鎌(かま)を受け取ります。

「えい、えい、えい」と声をだし、3回目で砂に埋まっている草を抜きます。

その後工事責任者が神主さんから鍬(くわ)を受け取り、同様に「えい、えい、えい」で砂を掘っていました。この一連の所作は神様にこの土地で工事を始めますという奉告奉告だそうです。

その後、神主さんが砂場をお祓いし、供物行事、鎮物(しずめもの)という木の板状の神具を埋めます。この地の神霊を和め鎮めるために捧げることで、工事の安全を祈念するとのことです。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。玉串を祭壇に捧げます。神主さんから榊(さかき)の枝をいただきます。

榊(さかき)って?って思うひとは神様が宿るといわれるものと覚えておきましょう。

榊の枝の持ち方

右手で根元を上から持ちます。左手を葉先の下に添えます。

祭壇に行き、1礼し、右回しで根本が神様のほうに向くようにして玉串をおきます。

2礼2拍手1礼を行います。

その後1礼し席に戻りましょう。

神主さん→わたし→妻→工事責任者→担当者(営業)の順に一人づつ玉串奉奠を行いました。

※作法は地域によって違いがあるそうです。

神主さんが神饌(しんせん)を下げることで神様にお帰りいただきます。

この後、盃を配られて、御神酒で乾杯を行います。一口分でしたがガチ日本酒でした。

クイっと呑みたかったですが妻の目が厳しかったので飲むフリだけで終えました。盃の余りは鎮物がある場所に振りかけられていました。御神酒の余りは敷地に担当者さんがババーっと撒き散らしていました。笑

神主さんに「ここまで終わりです、本日はおめでとうございます」・・・みたいなことを言われて終了になります。地鎮祭の所要時間は1時間ほどですかね。

まとめ

土地の神に敬意をはらい、使用の許しを得て、工事の安全と生活の平安を祈願するという意味は日本人の生活習慣における伝統や信仰に基づいたものといえます(神道いろは92、93頁参照)

わたしの敷地近くには小さな八幡神社があり、担当者さんが地元でと段取りをしてくれましたが今回は現在体調が悪いこともあって、ご紹介で足羽神社の方に来てもらう運びになりました。

地鎮祭は初めてのことで戸惑いを隠せずになんかやりきれずに恥ずかしかったです。

やる機会があれば思い切りしてください!!

実言うと、神饌(しんせん)はお土産になります。

変な言い方で申し訳ないのですが、わたしら夫婦は神主さんが持って帰るものだと思っていました。

バナナ、はっさく、りんご、お米(3合くらいでした)、スルメ2枚、昆布、ナス3本、にんじん3本、だいこん1本、トマト2個。
お酒が2升、1本は御神酒で使用。1本は未開封・・・結構な量です。

地鎮祭控えてる方は事前にこのようなものを買い物しないことをお勧めします。

うちは前日ににんじん、トマト、りんごを買ってしまっていました。

未開封のお酒1本は上棟の時に使うので実家の置いて帰りました。

わたしらは地鎮祭日が工事責任者との初顔合わせでした。連絡先の交換、今後の流れの確認をさっとしました。